ファントークン市場の価値は2021年に成長しており、6月以降だけで時価総額で約1億5700万ドル増加している。

ファントークンのウェブサイトであるFanMarketCapのデータによると、全ファントークンの時価総額は、記事執筆時点で4億1700万ドル超であると推定されている。これは2021年6月時点で記録した2億6000万ドルから60.4％増加したことになる。

ファントークン市場の1日の取引高は、2億7020万ドルと推定されている。

FanTokenStatsによると、最も価値のあるファントークンは、Sociosが発行したパリサンジェルマン（PSG）のファントークンや、マンチェスターシティ（CITY）のファントークンが含まれている。PSGの時価総額は4900万ドル強と評価されており、CITYの時価総額は3800万ドルと評価されている。

SociosとChilizの創設者兼CEOであるアレクサンドル・ドレイファス氏は、SociosとChilizのファントークンエコシステム全体でこれまで2億5000万ドルのファントークンが販売されたと語っている。同氏は、ファントークンやソーシャルトークンの市場規模は、今後5年間で100億ドル規模に増加すると予測している。

ファントークンは、スポーツクラブや音楽ファンクラブでのメンバーシップ特典などを提供するデジタル通貨だ。

ドレイファス氏は、ファントークンは仮想通貨ではなく、デジタル資産であると強調する。「ファントークンを使って何かを購入することはできない。ファントークンを所有して、ファンは利益を得ることができる」と述べる。同氏はファントークンのユースケースはファンとトレーダーで異なるだろうとも語る。「ファンは持ち続け、トレーダーは取引するだろう」。